2011年06月13日
「目ざせ金メダル」国際科学オリンピック7教科発表
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説明する各教科指導者

科学技術振興機構(JST)と日本科学オリンピック推進委員会は13日、今夏に開催される国際科学オリンピック7大会(7教科)への日本チームの取り組みなどを紹介する記者説明会を開催した。

高校生を対象にした国際科学オリンピックは7教科(数学、化学、生物学、物理、情報、地学、地理)あり、それぞれの科目ごとに指導担当者が今夏のオリンピック開催に向けた準備状況や、日本チームの強み、課題などを挙げた。

課題では「英語力」の弱さ、とくにコミュニケーションツールを挙げた指導者が多かった。国際大会と日本の高校の学習内容とのギャップも多く指摘された。情報科目は目標に「全員金メダル」を掲げる張り切りようだった。

各科目の中で「国際化学オリンピック」は、代表生徒の特徴について(1)化学部(クラブ)所属生徒が多い(2)興味が多方面にわたっている(3)大都市圏の進学校の生徒が多い(4)大学受験を控えた普通の高校生である、などと紹介。また日本の生徒が持つ強みとして、(1)知識欲が旺盛で学習効果が大きい(2)多くの科目をまんべんなく学習しており知識の幅広さを持っている(3)問題への処理能力があり高度な知的作業にも余力を持っている、などを挙げた。一方で課題では、(1)論理展開力=多要素・複雑系の解決・道筋開拓に躊躇する(2)実験力=うまくできない場合の乗り切り能力(3)国際大会と日本の高校の学習内容のギャップへの対応(4)リーダーシップーなどの点を指摘した。

その他の教科のオリンピックでの強みと課題は次の通り。
<数学> ◇強み=指導体制の強化、代表選手強化訓練の充実 ◇課題=幾何が弱い、地方からの公募者・受験者の掘り起し、通信教育や強化合宿の充実。

<情報> ◇強み=すでにオンライン国際コンテストで鍛えられている、国内で多様なコンテストを経験、合宿の問題は国際大会レベル。 ◇課題=参加者を増やすこと、ジュニア層を広げる大会の開催、複数の科学オリンピックへの参加。

<生物学> ◇強み=代表4人中2人は昨年の特別教育など十分な経験を積んでいる、学校でも大学レベルの教育を受けている。 ◇課題=理論問題には良い成績を残しているが実験課題で力が発揮できていない、大震災の影響もあり、実験訓練がやや不足している。

<地学> ◇強み=国際試験3分野(地質・気象・天文)すべてを学んでいる、研修などで海洋研究開発機構、産総研、JAXAなどからの支援体制が確立している。 ◇課題=生徒の英語力が弱い、「地学」を開講している高校が少なく、生徒の絶対数が少ない。

<地理> ◇強み=選択肢問題に強い、理系からでも文系からでもアプローチが可能。 ◇課題=英語でのコミュニケーション能力の育成、知識を活用した分析、論理的に記述する訓練。