2001年02月22日
住友化学、最重点分野の第三の柱に情報電子材料を
ライフサイエンスでは引き続きM&Aを模索
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、住友製薬

 住友化学工業の2003年度までの中期経営計画において、ライフサイエンス分野では農業化学品、医薬品ともに研究開発型事業を目指す方針で、とくに医薬品では新薬を継続的な創出を目指す方針だ。
 農業化学品では得意分野への重点的経営資源を投入、引き続きグローバル展開、海外メーカーのM&Aを推進していく。医薬品では、住友製薬のMRを現在の630名から770名に増員し販売体制を強化、ゲノム創薬など新技術への対応を進め、引き続きM&Aの推進を図る。ライフサイエンス事業の2000年度の売上高は2,790億円、2003年度には3,800億円を見込むが、2005年にはM&Aなどにより5,000億円の期待値を掲げている。
 一方、最重点分野の第三の柱として情報電子材料を位置付け、具体的には光学機能性フィルム、MOCVD(化合物半導体)、エポキシ樹脂、表示材料などの新製品を挙げている。同分野では高分子LEDなど自発光素子材料、表示材料、2次電池材料、燃料電池材料など将来のキーテクノロジーへの研究資源投入を図るとしている。投資では、2001~2004年度にスーパーエンプラの増強、MOCVD増強を、2003年・2005年に光学製品、2005年に海外でエポキシの増強を計画している。情報電子材料事業の売上高は2000年度550億円だが、2003年度に900億円を見込み、2005年度は1,400億円の期待値を掲げる。