2011年07月05日
三菱化学テクノなど、環境負荷の少ない新規化学品開発で10テーマ提案
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO、三菱化学テクノリサーチ

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が4日開催した「平成22年度環境部調査事業報告会」で、「環境負荷の少ない新規機能性化学品の製造プロセス分野に関する情報収集」事業を受託した三菱化学テクノリサーチと神鋼リサーチは、プロジェクト候補テーマとして「酸素、過酸化水素、亜酸化窒素を酸化剤として選択酸化反応」など10テーマを提案したことを明らかにした。

三菱化学テクノによると、国内主要化学関連企業23社が注目する成長分野(自動車・機械、電子・電機、エネルギー・環境、ライフサイエンス分野)における機能性化学品についての情報を調査した結果、グリーン・サスティナブルケミストリー(GSC)的な観点からみたプロジェクトテーマ候補21件を抽出した。

これをさらに(1)2009GSC戦略技術マップにおける産業競争力評価(2)事業化実現可能性による評価に基づいて絞り込み、政府や民間が取り組むべきプロジェクト候補10テーマを提案した。

それは、(1)酸素、過酸化水素、亜酸化窒素を酸化剤として選択酸化反応(2)水中でも効率よく働く固体酸触媒(3)C5-C9基本骨格を有する未利用資源からの機能性化学品の開発(4)多結晶シリコン(5)LED封止剤改良(6)次世代磁気記録媒体(HDD)開発(7)自己組織化ナノ材料開発(8)熱電変換材料(9)次世代エコタイヤ(10)キラルカラムを使った不斉合成—の10テーマである。