| 2011年09月08日 |
| NIMS、超伝導磁石の世界最高磁場の発生に成功 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:なし |
物質・材料研究機構(NIMS)は、ジャパン スーパーコンダクタテクノロジー(JASTEC)、理化学研究所などと共同で、超伝導磁石(超伝導線材を使用して製作する電磁石)の世界最高磁場を更新する24.0テスラの磁場発生に成功した。 超伝導磁石の発生磁場は、NIMSの前身である金属材料研究所が1999年に23.4テスラを発生した後、長らく停滞し、2009年に23.5テスラのNMR(核磁気共鳴)磁石(1GHz NMR磁石)が製作されたにとどまっていた。 今回、強磁場中で優れた臨界電流密度と機械的特性を示す酸化物系高温超伝導線材であるGdBCO薄膜線材(フジクラ製)でコイルを制作し、17.2テスラの磁場を発生する金造形超伝導磁石の内側に組み込み、磁石の中心部で24.0テスラの磁場を発生できることを確認した。これは、超伝導磁石単独では世界最高の値である。 この成果によって、CdBCO薄膜線材を用いた強磁場発生用コイルの作製技術が大幅に進展し、強磁場中でのコイルとしての性能も実証できた。開発した技術を用いることで、強磁場NMR装置を大幅に小型化し、冷却に必要とされる液体ヘリウムの使用量も低減することが期待される。 |