2011年09月12日
上半期全プラスチック生産580万トン、3.8%減 プラ工連
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

プラスチック工業連盟(米倉弘昌会長)はこのほど2011年上半期のプラスチック生産と輸出入量をまとめた。経済産業省、財務省などの統計を整理した。

プラスチック原材料の生産は、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が476,780トンで前年同期比△2.6%、熱可塑性樹脂は5,237,282トンで同△3.3%、その他樹脂(8,8217トン、△3.8%)を含む全樹脂の合計は5,802,279トン(△3.8%)となった。

今年1-2月まで前年比3.2%の減少で推移していたが、3月以降東日本大震災の影響でマイナス幅が拡大した。6月は被災工場の生産再開により2.6%のプラスに転じた。

樹脂別では、ポリプロピレンが前年比6.0%減、塩ビ樹脂9.5%減、ポリカーボネート17.2%減、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂10.2%減など、いずれも大きく落ち込んだ。前年比プラスは、ポリスチレン(7.2%)、メタクリル樹脂(9.7%)、ポリアセタール樹脂(5.6%)など、熱可塑性は23品目中9品目。一方、熱硬化性は7品目品のうちユリア樹脂と不飽和ポリエステルの2樹脂がプラスだった。

フィルム、シートなどのプラスチック製品の生産は合計2,852,729トンで前年同期比2.3%の増加。3月は、震災によるサプライチェーンへの影響などから前年生産量を4.4%下回ったが、4月以降回復に向かった。

輸出入動向は、原材料の輸出が2,041,059トンで前年同期比△8.1%、輸入は1,148,640トンで17.9%の増加。
またプラスチック製品は、輸出460,154トン(△0.4%)に対して、輸入は932,265トン(13.3%)と大幅に増えた。

【関連ファイル】
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1315792623.tif