2001年02月07日
日本オキシラン、PO輸入なお1万2,000トン不足
定修年で生産減、需給ギャップ深刻化も
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日本オキシラン、ライオン

 日本オキシランは定修年の今年、PO(プロピレンオキサイド)の供給不足が深刻化するとみて米国側親会社であるライオンデル社と輸入交渉を行ってきたが、これまでに1万7,000トン手当てできる見通しがついた。しかし不足分は年間2万9,000トンと予想されるため、残り1万2,000トンをどう確保するかに苦慮している。
 同社によると、2000年のPO国内需要は36万6,000トン、これに対してメーカー3社の生産量は35万3,000トンで不足の1万3,000トンは輸入で補った。2001年は日本オキシランの大型併産プラント(SM36万7,000トン/PO17万2,000トン)が9月中旬から約40日間の予定で定修を行うため、国内生産量は33万7,000トンに減少する。需要が前年並みとすると、不足量は2万9,000トンに増えることになる。
 このため同社ではライオンデル社と輸入交渉してきたが、これまでに手当てできたのは国内販売用1万2,000トンと、特定顧客肩代わり分の5,000トン、計1万7,000トンだけだという。
 同社は今秋定修時にPO年7,000トンの手直し増強を予定しているが、工事が完了しても年内は間に合わず、荷繰り難は避けられそうにないという。