2001年02月07日
信越化学とGE、タイでシリコーンモノマー合弁
2003年4月にアジア最大規模の7万トン設備建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:GE東芝シリコーン、信越化学工業、東芝

 信越化学工業と米GE(ゼネラルエレクトリック・カンパニー)は7日、シリコーン製品の中間原料となるシリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)を製造する合弁会社「アジア・シリコーン・モノマー(Asia Sillicones Monomer Limited)」をタイに設立することで最終合意に達し、バンコクで発表した。
 新設備の投資予定額は約2億5,000万ドル(約105億バーツ)で、アジア域内の単独シリコーン工場としては最大規模になる、建設地は、バンコク市南東約200キロメートル、マプタプット港近くのラヨン県Ban Chang市内の工業団地で、政治的および社会的安定や輸送の便、また原材料や比較的質の高い天然ガスを容易に調達できるなどの観点から決定した。
 新会社の出資比率は、信越化学50%、GEはアジアでのシリコーン事業合弁パートナーである東芝とあわせて50%。同サイトにおいて、2001年第3四半期から年産7万トン設備(シロキサンベース)の建設に着手、2003年4月の稼動を予定している。従業員数は約100名の予定。
 両社はそれぞれ、多くのシリコーン製品を製造・販売し、グローバルに事業を展開している。特にアジアでは今後、市場が大きく拡大すると予想されており、シリコーン製品の需要が高まることが期待されている。このような予測に基づき、両社は市場に近い立地で多額の建設投資をともなうシリコーンモノマーの生産会社を合弁で設立し、両社の最新鋭の技術を導入した新工場の建設に合意したもの。合弁会社の製造するシリコーンモノマーは、両社が直接引き取り、それぞれ個別に最終製品としての各種シリコーン製品を製造・販売、これまで同様、個別かつ独立の事業展開を進めていく考え。
 新会社の概要は次の通り。

[新会社の概要]
名称:Asia Sillicone Monomer Limited1(日本名:アジア・シリコーン・モノマー)
本社・工場所在地:Asia Industrial Park,Map Ta Phut,Ban Chang.Rayong,Thailand
代表者:代表取締役社長 山田重明(GE東芝シリコーン)
    代表取締役副社長 代田美博(信越化学)
資本金:27億9,400万バーツ(約6,400万米ドル)
出資比率:信越化学工業 50.0%
     GE側    50.0%
     うちGE   25.5%
       東芝   24.5%
設立時期:2001年2月
事業内容:シリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の製造
生産能力:年間約7万トン(シロキサンベース)
従業員数:約100人(予定)