| 2011年11月22日 | |
| 十倉住友化学社長、「DPFで世界シェア25%確保目指す」 | |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
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住友化学の十倉雅和社長は22日の定例社長懇談会で、同社が開発したディーゼルエンジン車の排ガスからすすを除去するチタン酸アルミ製DPF(すす除去フィルター)について、世界市場で2014年をめどに本格販売し、世界シェアの25%確保を目指す方針を明らかにした。 ディーゼルエンジン車の排ガスは、ガソリンエンジン車に比べてクリーンなため、国際的に普及が見込まれているが、それでも、すす発生の克服が課題となっていた。 住友化学が開発したDPFは、チタン酸アルミ製で、しかも自動車のマフラー部でなく、ディーゼルエンジン部につないですすを除去する画期的なDPFとされている。 現在、愛媛工場のマスタープラントで生産している。 ディーゼルエンジン車は欧州で1200万台、米国を含めると1800万台規模に達している。 同社は、2013年央完成をめどにポーランドに年産能力210万~240万台分の DPF工場を建設中で、2014年には大市場の欧州で本格販売を開始する。 十倉社長は、「世界マーケットで4分の1のシェア(25%)を確保したい」と、同事業の展開に強い自信を示した。 |