2001年02月06日
新第一塩ビ、事業採算「月次黒字化」目指し合理化を推進
商慣行改善、期中決めの徹底化を
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:新第一塩ビ、トクヤマ

 新第一塩ビは、塩ビ樹脂事業の競争力強化を図るため、生産設備の最適化、効率運転、物流の再構築などの合理化を進めているが、商慣行の改善についても期中決めの徹底化を図るため、今年1Qの国内価格はステイで交渉を進めていく方針だ。
 同社では、昨年3月末に水島工場のPVC設備を停止し、徳山、千葉両工場で生産・供給体制の構築を進める中、徳山工場の9月定修時にはトクヤマのVCM(塩ビモノマー)と同社のPVC運転計器室を統合、運転面での合理化を行っている。また、同時に生産性向上のため、附帯設備のボトルネックを解消、年産1万5千トンの増強を実施している。さらにサイロを増強し、水島工場で供給を行っていたグレードを徳山からの供給に切り替える体制をつくるとともに、ローリーの大型化など物流面でのコストダウンも進めている。
 同社では、こうした合理化を進めることで、事業採算を「月次黒字化」に持っていきたいとしており、原料高騰が続く中で、年度末となるこの1Qについても現在の販売価格を維持したい考え。また、明確に損益を明らかにするため、商慣行についても、最低でも期中決めとすることで交渉を進めていくとしている。