| 2011年12月05日 |
| 住友化学、韓国・LGから農業用殺菌剤「エタボキサム」事業買収 |
| 【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は5日、、韓国の LG Life Science 社から新しい農業用殺菌剤である「エタボキサム」(Ethaboxam)事業を買収すると発表した。譲渡日は12月中旬の予定。 「エタボキサム」は、ブドウ、野菜類のベト病、ジャガイモの疫病や、各種作物の土壌病害の一種である苗立ち枯れ病など幅広い病害に優れた効果のある殺菌剤として注目されている。 LG Life Science 社は独自技術でいち早く開発し、2005年から茎葉処理、土壌処理の用途を中心に、世界各国で販売してきた。作物体内での薬剤移行性が高く、予防効果もある。このため農薬の散布回数や散布量を減らすなど、農家の省力化につながる効果もある。 住友化学は、これまでも農薬種子処理事業を重点分野の一つと位置づけ、殺虫剤クロチアニジンを中心に製品ラインアップの拡充に取り組んできた。エタボキサムを加えて、さらに特徴ある種子処理薬剤事業展開を図る。 同社は、これまでもLG Life Science社からエタボキサムの米国等の地域におけるライセンスをグループ内で受け、てきた。主に種子処理分野の開発に注力し、本年9月には米国・カナダで米国子会社のValent USA社が農薬登録申請を行っている。 なお、事業買収後の本原体の製造は、LG Life Science 社に委託し、住友化学は本原体の供給を受けることにしている。日本国内でも当局に対して関連手続きを実施中だ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1323060746.pdf |