2001年02月05日
ポリプラスチックスも月内めどにポリアセタールの値上げ決着へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス、三菱エンジニアリングプラスチックス

 POM(ポリアセタール)は、昨年10月に各社が原料価格高騰などを理由とした値上げを打ち出し、交渉を進めてきたが、三菱エンジニアリングプラスチックスと同様、最大手のポリプラスチックスも2月中の決着を目指している。
 POMの需要は、アジア経済危機の影響を受けて落ち込んだ後、1999年に反転、2000年は上期を中心に好調に推移したが、下期に入って、原油、ナフサや主原料の一つであるメタノール価格の急騰から原材料および燃料コストが大幅に上昇、これにともなって製造コストが圧迫され、採算が悪化したことから値上げ機運が高まり、ポリプラスチックスも国内でキログラム当たり25円、輸出でトン当たり250ドルの値上げを打ち出していた。
 海外市況は現在トン当たり1,500ドル台と、順調に値上げが進んでいるものの、国内はユーザーの反応が鈍く、交渉がやや長期化していたが、依然メタノール価格も高水準であり、ポリプラスチックスとしても今月中に値上げを決め、採算を確保したい考え。