2011年12月16日
栄研化学、LAMP検査法でFINDと共同開発契約
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:栄研化学

栄研化学(本社:東京都台東区)は16日、FIND(Foundation for Innovative New Diagnostics、本部:ジュネーブ)と、LAMP法を利用したリーシュマニア症の簡易・迅速診断法の共同開発契約を締結したと発表した。

リーシュマニア症は、リーシュマニア原虫により引き起こされる疾患群で、原虫は小さなサシチョウバエにより伝播され、人や動物を刺咬することにより感染する典型的な人獣(畜)共通感染症。

原虫の種類により、臨床症状(病型)は内臓、皮膚および皮膚粘膜などに分類され、アジア、アフリカ、ヨーロッパ南部、中南米諸国など感染者は約1,200 万人。年間の患者発生数は内臓リーシュマニア症が約50 万人、皮膚リーシュマニア症が100 万~150 万人、死亡者数は約6 万人であり、地球上の3 億5 千万人が感染の危険にさらされている。

栄研化学とFIND は、LAMP 法を利用したリーシュマニア症の簡易・迅速な遺伝子検査法の開発に合意し、共同開発を開始することにした。