2001年02月02日
PCの定修、TPCCは3月/住友ダウは4~5月に実施
住友ダウは定修時に5,000トン増強
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友ダウ

 アジアのPC(ポリカーボネート)設備のうち、3月にはTPCC(タイ・ポリカーボネート)が、4~5月にかけては住友ダウが定修を実施する。特に住友ダウは、この期間を利用してボトルネックの解消により5,000トンの増強を図る考え。
 昨年末から現在まで、アジア地域のPC需給は、基本的には依然タイトな状態が続いているが、香港市場ではややディスクの需給が緩んでおり、昨年いっぱい玉繰りに苦しんでいたメーカーも「少しは一息つける」状態となっている。
 こうしたなかTPCCは3月に約1カ月間の定修予定している。昨年3月のガス漏れ事故以来初の定修だが、今回はレギュラーの定修を実施する。
 また、住友ダウは、4~5月に定修を予定しているが、この間にデボトルで5,000トンの能力アップを図る。同社が属しているダウ・グループとしては、今年7月に韓国でLGダウポリカーボネートが第1期6万5,000トン設備の稼動する予定で、これにともなって住友ダウは高付加価値グレードの生産を拡大する考えで、すでに昨年にはディスクグレード設備を稼動させている。