2011年12月22日
ミヨシ油脂、東ソーとの重金属処理剤巡る特許係争で控訴審敗訴
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー、ミヨシ油脂

ミヨシ油脂(本社:東京都葛飾区、山田修社長)は22日、重金属固定化処理剤「エポルバ」(商品名)をめぐる東ソーとの特許係争問題で、控訴していた知的財産高等裁判所から第一審判決と同様“敗訴”となる判決があったと発表した。

判決内容は、
(1)同社が製造するピペラジン系重金属固定化処理剤の製造を差し止める
(2)同処理剤を廃棄する
(3)原告(東ソー)に対して、1800百万円及び利息(年律5%)を支払う

など、同社にとっては“厳しい”ものだった。

同社は「東ソーの特許は侵害していない。これまでの主張が認められなかったことは残念だ」としており、近く最高裁へ上告する方針だ。

同処理剤は、同社名古屋工場で10年以上前から生産している環境産業部門の主力商品で、製品・技術は広い範囲におよんでいる。主に商品名「エポルバ」シリーズとして、工場などの排水処理やごみ焼却場で出る灰に含まれる重金属処理用などに使用される。

同社では、「上告期間は2012年1月5日となっているので、それまでに手続きをとりたい」といっている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1324539027.pdf