2012年01月23日
クレハ新中計・15年度売上高2000億円、営業利益200億円達成へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ

クレハは23日、新中期経営計画「 Grow Globally 2」(2012年度~2015年度)を発表した。

この中で競争優位にある既存事業および新規事業でグローバル展開を加速し、2015年度の売上高2000億円(2011年度見通しは1340億円)、営業利益200億円(同65億円)、海外売上高は660億円(2010年度実績は260億円)とし海外売上高比率33%(同20%)を目指す目標を掲げた。

2015年度まで4年間の累計設備投資額は900億円(2008年度から2011年度累計は653億円)に拡大する。減価償却費は13年度110億円、15年度140億円を見込む。

セグメント別にみると、主力の機能製品分野では、フッ化ビニリデン樹脂で2014年に中国・常熱に年産5000トンプラントを新設し、将来の増強も検討する。大型LiB用負極材(ハードカーボン)は入出力特性と耐久性で優位性があるため拡充する。

PGA(ポリグリコール酸)は、米国プラントを今年から稼働開始し、2015年度に黒字化を計画。ピッチ系炭素繊維は、いわき事業所をマザー工場として、中国や米国の生産拠点を拡充する。

化学分野では、慢性腎不全用剤「クレメジン」、農業用殺菌剤「メトコナゾール」の拡充を図る一方、樹脂製品分野・その他では、業務用包装フィルム「クレハロン」のグローバル展開と競争力強化、家庭用品のブランド力向上、産業廃棄物処理事業の拡大に取り組む方針である。