2012年01月27日
JXエネなど6社の研究組合、世界初「GTL」技術確立
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:コスモ石油、千代田化工建設、国際石油開発帝石、JX日鉱日石エネルギー

日本独自のGTL(天然ガスの液化燃料化)技術を開発しようと研究を重ねてきた(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と日本GTL技術研究組合は27日、3年にわたる実証試験(日量500バレル)の結果、世界で初めて「商業規模で利用可能なGTL技術」の開発に成功したと発表した。

GTLとは、天然ガスから化学反応によってナフサ、灯・軽油などの石油製品を製造する技術のこと。
JAPAN-GTLは、炭酸ガスを原料とする点に特徴があり、炭酸ガスを含む天然ガスがそのまま利用できる利点がある。

日本GTL技術研究組合は2006年、国際石油開発帝石、JX日鉱日石エネルギー、石油資源開発、コスモ石油、新日鉄エンジニアリング、千代田化工建設の6社によって設立された。

新潟に実証プラントを建設し、これまでに約3年にわたり実証運転を行ってきた。運転時間1万時間、連続運転時間3000時間を記録。これにより、このほど商業規模で利用可能なGTL技術を確立した。製造される燃料は、硫黄分や芳香族分などを含まないため、非常にクリーンだという。