2012年01月30日
東燃ゼネ石、エクソン モービル子会社と一体運営
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:エクソンモービル、東燃ゼネラル石油
左からデューコム、武藤、グラスの各氏

東燃ゼネラル石油(TG)は30日、エクソンモービル有限会社(EMYK)の持分の99%を今年6月に米・エクソンモービル コーポレーション(EM)から取得し、新たな提携関係に入ると発表した。取得価格は3020億円。
武藤潤TG代表取締役常務、P・PデューコムEMYK代表、S・グラスEM副社長の3氏が記者会見した。


日本の石油需要が減退していく中で、EMYKを一体運営し、ビジネス強化を図っていくのが狙い。

エクソンモービル有限会社は1961年の設立で東燃ゼネラル石油に対して50.02%を出資。全国564カ所(特約店を合わせると2,909カ所)に給油所を持つほか、油槽所を名古屋、福岡など9カ所、製造拠点として、鶴見に潤滑油工場を持つ。従業員770人。

東燃グループは「Esso」、「Mobil」ブランドを引き継ぐ。給油所店舗数は合わせて3,813店、潤滑油製造工場は2工場体制となる。製油所は川崎、堺、和歌山の既存3工場にEMYKが三井石油と折半出資する極東石油の株式を新たに取得することになる。

エクソンモービルは東燃ゼネラル石油の支配株主から、主要株主としてとどまる。
エクソングループは、北米でのシェールガスをはじめ中東など各地でLNG開発事業に積極的に取り組んでおり、日本国内では石油事業から退いた後、原発事故いらい発電用エネルギーとして需要拡大が見込まれているこれらのガスの供給に注力していくのではないかとの観測も出ている。

武藤潤TG代表取締役常務は、会見で「エクソン モービルグループは世界規模で多くの事業を展開しているが、日本では横断的に製販最適化していくということになった。今後、事業経営上の判断は日本国内で完結する。極東石油のことは(三井石油を)新たなビジネスパートナーと考えている。今後のことは真摯に話し合っていきたい」と語った。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1327901999.pdf