2012年02月07日
小林三菱ケミカル社長、「エチレンクラッカー2~3基は不要」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス

三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は7日の記者懇談会で、日本のエチレンセンターのあるべき姿について、「最近、(石油化学製品の)輸入が増加しており、年産660万-670万トンが実力ベースだ」と指摘したうえで、「(現状の)エチレンクラッカー2-3基はいらないと思う」と語り、過剰設備状態にあるとの認識を強調した。

わが国のエチレン生産は、2007年の777万9200トンをピークに、2008年から2年連続で700万トンの大台割れが続き、2010年に701万8400トンに回復したものの2011年に669万200トンで再び700万トンの大台割れとなっている。

三菱化学は水島地区で旭化成ケミカルズと、エチレンプラントの統合などについて協議中だ。