2012年02月28日
政府のバイオマス事業化戦略検討チーム、本格検討に着手
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省、農林水産省、文部科学省

バイオマス活用の事業化に関する関係省庁(文部科学省、農林水産省、経済産業省、環境省)は、27日に東京・霞ヶ関の経済産業省で「バイオマス事業化戦略検討チーム」を開催し、バイオマス利用技術の到達レベルの横断的な評価と事業化に向けた戦略の本格検討に乗り出した。

政府は平成22年12月にバイオマス活用推進基本計画を閣議決定し、2020年に約2600万炭素トンのバイオマス活用の目標達成に向け、官民が連携し技術開発、実証、普及に向けた取り組みを推進している。これまでに、事業化に向けた課題(技術、原料、販路)が明らかになり、バイオマス利用技術の開発は進んだが、技術の到達レベルの横断的な評価はなされていなかった。

検討チームは今後、次の3項目についてバイオマス活用推進専門家の意見を聞いた上で検討を行い、取りまとめを行う。
(1)主要なバイオマス利用技術の到達レベルの横断的な評価と研究開発・実証・事業化に向けた技術開発の選択と集中(ロードマップ)のあり方。
(2)事業化に向けた原料調達から変換・販売までの一貫体系の構築のための戦略。
(3)新たなエネルギー政策及び地球温暖化対策の展開方向を踏まえた日本型バイオマス活用のビジネスモデルの構築。

検討チームは、今年6月をめどに検討結果を取りまとめ、バイオマス活用推進会議(関係7府省で構成)に提言することにしている。