2012年03月07日
ダイソーと旭化成ケミ 岡山化成の合弁事業解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ、ダイソー

ダイソーと旭化成ケミカルズの両社は7日、水島地区の塩素及びか性ソーダ共同運営会社、岡山化成(本社:東京都千代田区、門間政明社長)の合弁事業を4月1日付で解消すると発表した。

合弁解消後、岡山化成はダイソーの全額出資会社として事業を継続する。

岡山化成は1968(昭和43)年、塩素・か性ソーダ事業を展開するため両社折半で設立、水島コンピナートに参画して1970年8月から生産開始してきた。

現在、生産能力は、塩素が年産16万トン、ソーダ同18万トン。

事業開始当時、塩素は山陽モノマーの塩ビモノマー向けやダイソーのアリルクロライド、エピクロルヒドリン原料として消費し、ソーダは外販を主体に展開してきた。塩ビモノマーは新第一塩ビやチッソなどがPVC用に引き取っていた。だがその後は塩ビ事業の不振からPVCメーカー各社が撤退し、山陽モノマーも工場を廃棄するなど、事業環境は大きく変わっていた。

ダイソーは今後、岡山化成を100%子会社とすることで、経営のスピードアップと効率化を図る。
隣接するダイソー水島工場では、アリルクロライド、エピクロルヒドリン設備を大幅増強し、塩素を100%自家消費していく方針だ。

【岡山化成の会社概要】
◇本 社  東京都千代田区―ツ橋1-1-1
◇社 長  門間政明
◇資本金  10億円
◇出資比率  ダイソー50%、旭化成ケミカルズ50%
◇事業概要  塩素ガス、か性ソーダなどのクロール・アルカリ製品の製造、販売
◇工 場  岡山県倉敷市児島塩生2767-29


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1331102966.pdf