2001年01月26日
2月のアジア向けAN輸出価格、800ドル割れに
ファイバー価格軟化により減産本格化、下げ圧力強まる
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 AN(アクリロニトリル)のアジア向け輸出価格は、アクリル繊維市況の軟化によるファイバーメーカーの減産が本格化、軟化傾向が続いており、2月分についてはCIF・トン800ドルを割り込む公算が強まっている。
 ANのアジア向け輸出価格は、昨年秋口までは全世界的な需給逼迫感から950~1,000ドル水準で高値安定状態となっていたが、11月以降中国向けアクリル繊維価格がトン1,400ドルから1,200ドルへ下降、それまで好調であったインドなどのファイバーメーカーも相次いで減産入りする一方、台湾などABS樹脂メーカーでも11月後半から稼動調整を実施、一転して需給緩和感が広がっている。
 供給面では米国ソルーシアが10月末に年産25万トン新設備の稼動を開始し、好調にフル稼働を続けており、台湾・FPCは現在も設備面からフル稼働に至っていないもののも年産20万トン新設備の稼動を行っていることから、需給バランスは軟化傾向が続いている。
 こうしたことからアジアのAN長契価格は11月910ドル前後、12月880ドル、1月800~850ドルが実勢となっており、ファイバーメーカーの下げ圧力から2月分は800ドルを割り込む可能性が強まっている。
 しかし、日本の大手ANメーカー筋では、米国での天然ガス、アンモニア価格の高騰もあり、アジア向け輸出を減産で対応する動きが強まっており、急速な価格軟化は考えにくいとしている。