2012年03月28日
三菱樹脂、アルミナ繊維需要好調 坂出工場に相次ぎ新ライン
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂
アルミナ繊維「MAFTEC」

三菱樹脂は28日、アルミナ繊維「MAFTEC」(マフテック)の需要が自動車排ガス処理装置用を中心に好調なため、坂出工場(香川県)に相次いで新ラインを増設すると発表した。

「MAFTEC」は、アルミナ繊維として1600℃を超の高温環境下でも長時間の断熱性やクッション性が維持できるなどの優れた特長を持つ。このため自動車の排ガス処理装置用触媒コンバーターや、DPF(注)サポート材、鋼材再加熱炉用断熱材などとして世界的に需要伸長が著しい。

同社は今年2月、坂出工場に新ライン1系列を竣工したが、こうした需要の伸びに応えるため、5月末までにさらに1系列増やし、年産能力を
約5,600トンに引き上げる計画だった。

だが最近の需要はこれらの増産計画を上回る勢いで伸長している。このため同社は今年12月末の完成をめどにさらに1系列(年産400トン)増設することにした。

アルミナ繊維は、新興国での自動車生産台数の増加や、世界各国の自動車排ガス規制強化に伴い、今後さらに需要の伸びが予想されている。このため同社は引き続き供給能力の拡大を図っていく方針である。

<用語の解説>
・ DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)とは :ディーゼルエンジンから排出されるスス状物質を浄化する装置。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1332900478.pdf