2001年01月24日
JPOの昨年の業績は1億円の経常黒字に
ナフサ高の圧力を自助努力で大きくカバー
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、日本ポリオレフィン

日本ポリオレフィン(JPO)の昨年1~12月期の業績は売上高が約600億円、経常利益がおよそ1億円となった模様。
 前年の経常利益は13億円であったので大幅な減益ということになる。しかし、ポリオレフィンメーカーの中には出発原料のナフサ価格が急騰したことによってエチレンならびにユティリティ費用が大幅な増額となったため2000年の収支バランスが赤字に転じたというところが多い。そうした中でJPOがわずかとは言え黒字を計上できたのは、生産から物流さらには販売にいたるまでのあらゆる部門でコストの削減に努めた結果大きな成果を上げることができたからという。また、昭和電工、日本石油の両親会社もナフサの高騰に伴う原料エチレンのコストアップ分のかなりの部分を合理化によって吸収した点も少なからず効いたと見られている。