2000年07月13日
東京ペットボトルリサイクルが竣工式
年間8,000トンの再資源化施設が本稼動
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:PETボトルリサイクル推進協議会

 東京ペットボトルリサイクルは13日、東京都江東区青海の東京都環境局中防合同庁舎内で、隣接地に設置した同社のPETボトルリサイクル施設の竣工披露式を開いた。
 同社は、荏原70%、PETボトルリサイクル推進協議会30%の共同出資によって昨年11月に設立された東京地区最大のPETボトルリサイクル会社。資本金は1億円。社長は朝井祥二氏。処理能力は毎時1.5トン、年間8,000トンである。稼動開始後3ヶ月を経て操業が軌道に乗ってきたため、関係行政機関の代表を始めとした来賓多数を招いて披露式を開いた。
 同施設は、都内23区内で分別回収された使用済みPETボトルを選別・粉砕・洗浄・乾燥--の工程を経てフレークに変えるもの。フレークは、繊維会社や樹脂メーカーに販売され、官庁や企業の制服の原料に活用される一方、シートに成形加工されて鶏卵パックやコンテナー、さらには中仕切り等幅広い分野で再利用されていくことになる。現在の東京ペットボトルリサイクルは、土曜日と日曜日を除く毎日24時間操業を続けている。収集量は夏場のシーズンに入ったこともあって順調に拡大しているとのこと。異物の混入も次第に減ってきている様子だ。
 PETボトルのリサイクル事業は、PETボトル成形加工メーカーと原料レジンメーカーとで構成されるPETボトル協議会の積極的な活動に後押しされるかたちで急速に拡大しつつある。年間処理能力が6,000トンから8,000トンクラスの大型処理施設を持つところだけでも、ウィズペットボトルリサイクル、よのペットボトルリサイクル、西日本ペットボトルリサイクル、北海道ペットボトルリサイクルの4社を数える。今年から東京ペットボトルリサイクルがこれに加わる。これらのほか中小規模の事業者も多数存在しており、また、よのペットボトルリサイクルが年末に倍増設する計画もあって、今年末の総処理能力は全国の自治体の回収見込み量にほぼ見合う10万トン強となる見通しにある。