2012年04月26日
帝人ファーマ、日本初の携帯電話網でのSAS診療支援システム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人ファーマ

帝人ファーマ(本社・東京都千代田区、荒尾健太郎社長)はこのほど、携帯電話網を活用することにより睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療・指導を容易にするシステム「ネムリンク」を日本で初めて開発した。医療機関と患者双方の負担を軽減することで、SAS治療の向上が期待される。

同社は、国内のSAS治療機器市場の最大手で、約40%のシェアを持つ。
今後は、自社のSAS治療機器に順次「ネムリンク」を投入する。これにより、データを活用した診療を行う医療機関の増加が見込まれるため、治療継続率の大幅な向上を期待するとともに、睡眠診療医でなくても容易に診療に活用できるデータを提供することで、SAS治療の裾野拡大を図る。

同社は、在宅医療事業として展開している在宅酸素療法用の酸素濃縮装置では、「ネムリンク」と同様に携帯電話網を活用したモニタリング機器をすでに開発・活用している。このように、在宅医療におけるIT(情報技術)活用を推進することで、将来的には遠隔治療や病診連携など高品質な在宅医療を提供していく方針である。