2012年05月16日
住友化学、新タイプのマラリア予防用蚊帳を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は16日、英国に本部のある非営利団体、IVCC(Innovative Vector Control Consortium )と共同で、従来のピレスロイド系薬剤に代わる、新タイプのマラリア予防用防虫剤処理蚊帳「オリセット・デュオ」を開発したと発表した。

マラリアの発症は現在世界100カ国以上にみられ、年間2億人の罹患者と100万人の死亡者が出ているとされるが、大部分はサハラ以南アフリカの5歳未満の小児という。

マラリア原虫に感染した蚊に刺されることによって人に感染するため、防虫剤で処理された蚊帳が広く使用されるようになった。

住友化学は2001年、世界で初めて世界保健機関(WHO)から「長期残効型蚊帳」として「オリセット・ネット」が承認されたため、アフリカを中心に広く販売しマラリアの感染防止に協力してきた。蚊帳は現在、タンザニア、ベトナム、中国の3カ国で製造している。

IVCCとは従来のピレスロイド系薬剤に抵抗性を有する蚊の発生に対応するため、新しいタイプの蚊帳として開発に取り組んできた。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1337134788.pdf