2012年05月18日
手代木・製薬協会長、平成24年度の事業方針示す
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本製薬工業協会

日本製薬工業協会総会で会長に再選(任期2年)され2期目を迎えた手代木功会長(塩野義製薬社長)は、17日の定例記者会見で、平成24年度製薬協の事業方針として「コンプライアンスの徹底」など次の5項目を示した。

具体的には、
(1)業界一体となったコンプライアンスの徹底
(2)研究開発型製薬産業振興策の一層の充実
(3)安全対策の強化
(4)国際連携、国際協力のさらなる推進
(5)国民・患者への貢献、経済成長への寄与など製薬産業に対する理解促進
―の5項目。

とくに、業界一体となったコンプライアンスの徹底では、「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を策定したのを機に、会員各社が自社の「透明性に関する指針」を策定して行動基準とするように求めた。それが円滑な産学連携につながるため「日本発の革新的創薬のために不可欠である」と指摘した。

また、研究開発型製薬産業振興策の充実については、
(1)医療イノベーション政策の「司令塔機能」の強化
(2)ライフサイエンス関連予算の一本化と増強
(3)研究開発を促進する税制の維持・強化」
(4)「新薬創出・適応外薬解消等の促進加算」の本格導入・恒久化
―の4点を医療イノベーション5カ年戦略で強化すべき事項とし、その実現を政府に求めていく方針である。