2001年01月19日
中東・アジアのエチレン新増設、今年の立ち上がりは4社
実際の需給はサウジやシンガポール等の稼動で一段と厳しく
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 大手商社やエチレンセンター筋の調べによると、中東・アジア地域において年内に立ち上がるエチレンの大型新増設プラントは4基となる公算が濃厚となったきた。火災事故で操業開始が遅れているシンガポールのエクソン・モービルの年産80万トンプラントを含めると5基ということになる。
 うち、増設を完了する予定にあるのは、韓国の湖南石油化学とタイのラヨンオレフィンの2社。湖南石化は11月に同23万トン設備の増設を完了して総設備能力を69万トンに拡大する計画といわれる。またラヨンオレフィンは、7~8月の定修時に増炉の工事を完了して現在の60万トン体制から80万トン体制に改めると見られている。
 一方、新設に踏み切るのはマレーシアのオプティマルオレフィンとUAEのアブダビポリマーの2社。そのうちのオプティマルオレフィンは第3・4半期中に60万トン装置を、そしてアブダビポリマーも同じ時期に60万プラントを立ち上げる予定にある。
 もっとも、これらの新増設が実際にアジア全体の石油化学製品の需給に影響を及ぼしてくるのは来年からと見てよさそう。今年のバランスを大きく左右するのは、昨年秋口から年末にかけて相次いで完成・稼動入りした台湾・FPCの100万トン装置とサウジアラビアの3基合計230万トン設備、それと今年春からのスタートになると言われているシンガポールの80万トンプラントの合計410万トン設備ということになる。わが国の石油化学企業の多くは、うちサウジから中国や東南アジアに流れてくる製品は全生産量のほぼ6割と予想しており、したがってことしのアジア地域全体の需給バランスは中国がよほど誘導品の輸入を増やすことがない限りかなり緩むと警戒している。