2012年06月12日
三菱ケミカルHD・小林社長「グループ・シナジー加速」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス
小林喜光社長

三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は12日、記者会見し、2012年度の業績予想やグループ力強化に向けた取り組みなどについて説明した。この中で「グループシナジーの加速と成長戦略、事業環境変化への対応により安定的収益力のさらなる拡大を図る」との方針を示した。

2012年度の業績は、売上高 3.5兆円(11年度 3.4兆円)、営業利益1,600億円(同1306億円)となる見込み。
2010年12月に策定した新中計「APTSIS 15」の目標値(3.6兆円、2,300億円)には未達となる。エレクトロニクス分野やPTA、MMAなどの石化分野で市況悪化や成長の鈍化、競争環境変化の影響を受けた。

小林社長は、「APTSIS 15」で掲げた、2015年度の目標値(5.0兆円、4,000億円)に対しても、「電力事情や消費税増税、欧州債務問題、市場構造の変化など、前回策定時とは事業環境が大きく異なるため、修正を含めて見直すことになる」と述べた。

また、4事業会社間のシナジーについては、(1)グループの資金調達・管理機能集約(2)エンジニアリング機能・資材調達機能の一元化(3)新マネジメント体制の確立など、「大きく前進し、加速した」と強調した。

会見は続いてグループ事業会社の石塚博昭・三菱化学、土屋裕弘・田辺三菱製薬、姥貝卓美・三菱樹脂、越智仁・三菱レイヨン各社長がそれぞれ当面の事業目標や戦略について説明した。

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