2012年06月13日
NIMS、室温で導電体から絶縁体に急変するスレーター絶縁体を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
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物質・材料研究機構(NIMS)は13日、オークリッジ国立研究所と共同で、室温で導電体から絶縁体に急変するスレーター絶縁体の開発に成功したと発表した。

スレーター絶縁体は、特徴的な性質をもつ絶縁体として半世紀以上も前から研究されてきた。高温では金属的な性質を示すが、物質固有の温度(転移温度)以下まで冷却しないと絶縁体にならない。この転移温度は室温よりもはるかに低温であったため、学術的な研究にとどまっていた。

今回、NIMSが2009年に初めて合成した新物質(ペロブスカイト型オスミウム酸化物)が、これまでで最も高い転移温度を持つスレーター絶縁体であることがわかった。これは、オークリッジ国立研究所と共同の中性子回析法による実験でわかった。

この新物質は冷却を必要とせず、室温でスレーター絶縁体としての特性を示すため、学術面で注目されるだけでなく、新素材として応用展開できる可能性が出てきた。テラヘルツ領域の信号を検出する固体素子や新熱電変換材料などへの適用が考えられる。