2012年07月09日
NEDO、三菱化学など有機系太陽電池の実証プロジェクト5件採択
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学、NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9日、次世代型太陽光発電システムの本命とみられる有機系太陽電池の早期実用化を目的とした「有機系太陽電池実用化先導技術開発事業」の助成先として、三菱化学など5件・7法人を採択したと発表した。研究期間は2012年度-2014年度の3カ年で、総事業費は約45億円。

この事業は、有機系太陽電池を使用した太陽光発電システムを設計・試作し、実証システムとしての最適化を図ったうえで、実使用環境に設置し、発電量や耐久性等を実証評価する。その結果をもとに、実用化に向けた開発課題を抽出するとともに、有機系太陽電池の市場要件(コスト・発電量・設置条件・耐久性・信頼性・意匠性等)を把握し、用途開発を行う。

採択した5件・7法人は次の通り。
▽有機薄膜太陽電池の生産プロセス技術開発および実証化検討(三菱化学)
▽色素増感太陽電池モジュールの実証評価(シャープ、フジクラ)
▽色素増感太陽電池の市場創出開発(日本写真印刷)
▽プラスチック基板DSC発電システムの開発(日立造船)
▽プラスチック色素増感太陽電池の実用性検証(太陽誘電、ビフレステック)