2012年07月11日
NEDO、太陽光発電次世代技術でカネカなど7件委託
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ、昭和シェル石油、三菱化学、NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11日、「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」事業で、委託先としてカネカの「超低コスト高効率Agフリーヘテロ接合太陽電池モジュールの研究開発」など7件を採択し、同事業の実施体制を決めたと発表した。23件の提案テーマの中から採択した。

この事業は、政府が打ち出した太陽光発電の導入規模を2020年に現状の20倍(28GW)にするという目標に向けて、2020年に発電コスト14円/kWh(モジュール変換効率20%、モジュール製造コスト75円/W)を目指し、各種太陽電池の変換効率の向上、原材料・各種部材の高機能化、モジュール長寿命化、共通基盤技術、周辺機器の開発を進める。

採択案件のうち、カネカを除く6件は次の通り。
▽ドレスト光子利用太陽電池技術の研究開発(ナノフォトニクス工学推進機構、東京大学、三菱化学)
▽銅ペーストの研究開発=銅ペースト量産化技術と試験・評価方法に関する研究開発(ナミックス、産業技術総合研究所)
▽赤外線FZ法によるN―型四角形状シリコン単結晶育成方法の研究開発(クリスタルシステム、山梨大学)
▽CZTS薄膜太陽電池の高効率化技術の研究開発(昭和シェル石油、産業技術総合研究所、立命館、東京工業大学、鹿児島大学、筑波大学、龍谷大学)
▽太陽電池の発電所向け次世代長寿命化モジュールの研究開発(日清紡ホールディングス、ポリプラスチックス)
▽CIGS薄膜太陽電池モジュールにおける低コスト化技術の開発(ホンダソルテック)