2001年01月12日
SM、中国市況が上昇~トン620~625ドルの成約も
欧米市況の上昇受け旧正月明けの先高感強まる
【カテゴリー】:海外
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 中国の旧正月を前にスチレンモノマー(SM)の中国市況が上昇している。年初から欧米の市況が上昇に転じたことを受けて、同国のユーザーやディストリビュータの間に旧正月が明けた頃にはさらに市況が上昇するとの見方が強まっているためで、今週に入り日を追うごとに上昇、現在2月分のCFR中国価格でトン当たり620~625ドルの取引が成約したもようだ。ただし、欧米を含め実際の需要とは直接関係のないところで上昇しているため、先行きを懸念する声も出ている。
 今回の市況上昇は米国から始まっている。米国のSMメーカーは昨年下期以降内需が不振となったことから、11月頃から各社が減産体制をとっている。このため樹脂の在庫調整も昨年中にだいぶ改善されているが、現在コ・プロデューサーは「(SMを)作るよりも買った方が得策」と見ており、減産を維持しつつ買いを入れている状況にある。このため米国の市況もポンド当たり31セント前後まで上昇している。これを受けて欧州の市況も、現在640ドル前後まで上昇している。
 中国の市況上昇は、これら欧米の市況動向を見て、ユーザーは旧正月明けに買うと高くなると判断、またディストリビューターは旧正月明けの市況上昇を睨んで利ざや稼ぎを狙っているもの。このため最近2カ月ほど中国市場には大きな動きはなかったが、今週に入って上昇している。
 ただし、これらの市況の動きは実際の需要に対応して上昇しているものではないことから、「近いうちに何らかの調整局面を迎える可能性もある」(日本の大手商社筋)という意見もあり、旧正月明け以降の市況の見通しは不透明な状態にある。