2012年09月05日
東大院、高性能新型フェライト磁石の開発に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
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科学技術振興機構(JST)は5日、東京大学大学院が極めて大きな保磁力を有する高性能新型フェライト磁石の開発に成功したと発表した。

今回開発したのは、化学的なナノ粒子合成法により得られた新規なフェライト磁石で、イプシロン酸化鉄という磁石の鉄イオンの一部をロジウムイオンで置換した、ロジウム置換型イプシロン酸化鉄ナノ粒子である。この物質は、室温で31kOe(キロエルステッド)という極めて大きな保磁力を記録した。

この保磁力の大きさは、フェライト磁石の中で最も大きく、希土類磁石の保磁力に匹敵するものである。また、この磁石に電磁波の一種であるミリ波を照射したところ、220ギガヘルツという高い周波数でミリ波の偏光面の回転を示したことから、高周波ミリ波の磁気回転素子としての性能を持つことがわかった。

この材料は、高画質テレビ通話や基板内無線通信などで将来有望視されているミリ波通信において、電磁波干渉問題を抑制するミリ波吸収体や、磁気回転素子であるアイソレーターやサーキュレーターなどとしての役割が期待される。