2000年06月14日
厚生省、DEHP含有手袋の使用で行政指導
食品への使用を避けるよう自治体と関係業界に通知
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:なし

 厚生省生活衛生局食品化学課は14日、地方自治体の衛生主管部局長に対して、フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)を含有する手袋を食品に使用しないことを関係営業者に指導するよう通知した。また、関係営業者団体に対しても同様の内容を通知した。
 これは、同日開催された「食品衛生調査会毒性部会」と「同調査会器具容器包装部会」の合同部会における「食品用器具容器包装の衛生確保問題」に係わる審議結果を踏まえて取った緊急措置。
 同合同部会がこの日下した評価は、“食品衛生の専門機関や専門家グループが平成11年度ならびに平成12年1月に実施した市販弁当や病院給食からのDEHPの検出と市販弁当の製造工程中の食材の検査の結果、平均の検出量こそDEHPのTDI(耐容1日摂取量)を下回っていることが確認できたものの、中には高い値のものも見られた”というもの。また同合同部会では、DEHPの検出の要因はDEHPを含む塩ビ製手袋に由来すると判断、このため“当面、食品に対して同手袋を使用しないことが望まれる”と結論した。
 厚生省によると、DEHPのTDIは、1日当たり人の体重1キログラムにつき40~140マイクログラム(体重50キログラムの人の場合は1日2,000~7,000マイクログラム)が適当という。それ対して、専門家グループや専門機関が検査して判明した1食当たりの検出量の平均は1,768マイクログラムとなっている。なお、わが国に流通しているDEHP含有手袋はほとんどが輸入品だとみられている。