2012年09月25日
三菱自、バイオマス・フェノール樹脂製自動車部品開発
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

三菱自動車は25日、群栄化学工業(本社:群馬県高崎市、有田喜一社長)および新神戸電機(本社:東京都中央区、伊藤繁社長)両社と共同で、カシューナッツの殻を原料としたバイオマスフェノール樹脂の自動車部品を開発したと発表した。

新開発した樹脂は耐熱性が高く、これまでフェノール樹脂を用いてきたエンジンルーム内の耐熱樹脂部品(オイルフィラーキャップ、断熱材、プーリーなど)への応用が可能。このため今年秋には、まず軽自動車用エンジンのオイルフィラーキャップを製品化する予定だ。

従来の石油由来フェノール樹脂の一部を置き換えることで化石資源節約とCO2削減を実現する。

ライフサイクル全体(原料採取から廃棄まで)のCO2排出量を試算した結果、化石資源由来のフェノール樹脂を用いた従来品と比較して約12%の削減が可能になるとしている。