| 2012年10月04日 |
| 住友化学、新規農薬「プロレクタス」イタリアで販売 |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は4日、灰色かび病、菌核病および灰星病などの病害を防除する農業用殺菌剤「プロレクタス」(有効成分:フェンピラザミン)を新たに開発、グループ会社「住友化学イタリア」を通じて、イタリアで発売すると発表した。 同剤の有効成分である「フェンピラザミン」は、同社が独自開発した新しい構造をもつ化合物で、浸透性に優れ、農作物内部の病原菌に対して速効性を発揮する。また、哺乳動物に対する安全性が高く、残留リスクが低いため、幅広い農作物に対して収穫期直前まで使用できる特長を持つ。 灰色かび病、菌核病などは、ブドウやモモなどの果樹やマメ類、トマト、ナスなどの施設野菜・花卉など幅広い農作物に発生する病害で、世界各地で効果的な防除方法が求められている。 住友化学は今年7月、イタリアで「プロレクタス」の仮登録を取得したことからまず同国で発売することにした。他に現在、フランス、スペイン、イギリス、ドイツなどで登録申請しており、2015年までにはEU全域に販売を拡大する計画である。 アジアでは、既に韓国で登録取得済みで、2013年からの販売を予定している。 日本では、製品名「ピクシオ DF」として、現在登録申請中である。 <住友化学イタリアの会社概要> 社名 : Sumitomo Chemical Italia S.r.l. 所在地 : イタリア ミラノ 設立 : 1993年(2011年商号変更) 社長 : Andrea Barella 資本金 : 1,000千ユーロ 出資者 : 住友化学100% |