2012年10月25日
帝人デュポン、世界最高レベルの新規UVカットフィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人デュポンフィルム

帝人デュポンフィルム(本社・東京都千代田区、室岡博文社長)はこのほど、世界最高レベルの紫外線(UV)カット性能を持つ高機能フィルムを開発した。これにより、従来はUVカットフィルムに必須であったコーティング工程などが不要になり、生産工程のトータルコストダウンが期待できる。

開発したフィルムは、独自のUV吸収剤設計技術により世界最高レベルのUVカット性能(吸収波長領域390nm)を実現し、有害な紫外線をほぼ100%カットすることができ、従来のフィルムと同等以上の可視光透過率を確保した。

また、フィルム自体にUVカット性能を付与することにより、従来のフィルムのようなUVカット層のコーティング加工が不要となる。加工時に発生する不純物の発生量は従来フィルムの10分の1以下に低減でき、生産工程のトータルコストダウンが期待できる。

今後、スケールアップを進め、2013年度の発売を予定しており、エレクトロニクス材料の保護フィルムを中心に、2020年度には25億円の売り上げを目指す。