2012年10月25日
信越化学・上半期増収益、純利益557億円 シンテック牽引
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:信越化学工業、シンテック

信越化学工業は25日、最終利益が前年同期比9.1%増の557億円となる12年4-9月期連結決算を発表した。
売上高は3.0%増の5,370億円、営業利益は4.0%増の836億円、経常利益は2.0%増の860億円と、いずれも前年同期を上回った。

セグメント別では塩ビ・化成品、機能性化学品、電子・機能材料の3部門が営業利益を伸ばした。

米国シンテック社は上半期経常利益を前年同期比2.2倍の2億9,100万ドル(約370億円)と大きく伸ばし寄与した。
シンテックは、米国の住宅市場は本格回復していないものの、国内のPVC市場が安定してきたこと、中南米やアジア、中東地域など世界各国に販路を拡げ、高率操業を維持してきたことなどが好業績につながった。

信越化学の金川千尋会長は、米国でPVCメーカーのウエストレーク社が増設計画を発表したことについて質問されると、「全然気にしていない。シンテックだって(増強は)いつでもできる。広い土地はあるし、原料も持っている。コスト競争力も資金力もある。マーケットを中心に判断するだけの問題だ」と、米国での塩ビ事業展開に引き続き強い自信を見せた。



通期予想は据え置き。

【信越化学工業・第2四半期(連結)業績】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高     536,998(3.0)
◇営業利益     83,620(4.0)
◇経常利益     86,016(2.0)
◇当期純利益     55,700(9.1)
◇1株当たり純利益  131.18円(120.21円)

<2013年3月期・通期(連結)予想>
◇売上高     1,060,000(1.2)
◇営業利益      160,000(6.9)
◇経常利益      170,000(2.9)
◇当期純利益     105,000(4.3)
◇1株当たり純利益  247.29円