2012年10月30日
製薬協が意識調査、「ジェネリック医薬品」理解広がる
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本製薬工業協会

日本製薬工業協会は、「第7回くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」結果を発表した。調査は、首都圏および京阪神圏の20歳以上の男女1万4000人余りを対象に今年6月下旬に行なった(回収率14.1%)。

まず、患者から医師・薬剤師への質問内容では、「薬の副作用」が54.2%で最も多く、次いで「薬の効能・効果」49.7%、「薬の服用方法」47.6%と続いている。処方された薬のメーカー名認知度では、「全て知っている」が2.6%、「大体知っている」が17.7%、「多少知っている」が44.0%で、合計した認知度は64.3%で、前々回調査(2008年)から増加傾向にある。

新薬とジェネリック医薬品の選択意向では、「ジェネリック医薬品」が46.7%(前回調査の2010年は43.1%)で、「医師にまかせる」(38.3%)を8.4ポイント上回った。新薬とジェネリック医薬品の選択理由では、新薬は「品質」が77.1%で最も多く、次いで「信頼」が76.2%となっている。ジェネリック医薬品の選択理由は「価格」が93.0%と圧倒的に多く、次いで「品質」21.7%、「信頼」20.3%となっている。

製薬産業に対する信頼感では、「信頼できる」とした人は85.6%で前回調査より2.5ポイント減少した。治験への参加意向では、「参加してもよい」が全体の40.0%で前回調査より微増、「参加したくない」が27.8%で3.4ポイント減少した。

どのような病気に効く薬を作ってほしいかでは、「がん」が圧倒的に多く789件、次いで「認知症・アルツハイマー」153件、「難病」141件、「糖尿病・高血圧・生活習慣病」124件、「アトピー・アレルギー疾患」96件などだった。