2000年05月23日
HFC等の排出量、98年と99年は減少
化学品審議会地球温暖化防止対策部会が評価
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:なし

 化学品審議会は23日、地球温暖化防止対策部会の第七回会合を開き、わが国におけるHFC等代替フロンガスの排出抑制対策の取り組み状況について通産省基礎産業局から現状報告を受け、意見を交わした。これは、産業界が平成10年4月にまとめた排出抑制行動計画の実施状況をフォローアップするためのもので、今回は昨年5月に続く二回目の報告・検討会となった。
 同局の報告によると、HFC等の排出量(95年は4,850万GWPt)は95年から97年にかけて横這いで推移していたが、98年に4,440万GWPtに縮小し、さらに99年には3,870万GWPtまで減少している。
 これは、排出量の大きい分野での製造時の漏洩防止等の短期的対策が進んだことによるもので、この日の部会では、一定の評価に値するとの意見が多数を占めた。特に、ガス絶縁機器に使用されるSF6の排出量とHFC23の減少が目を引くと報告されている。要因としては、技術能力の高い特定企業が製造時における漏洩対策などに早期に着手したことや、SF6の充填量が減っていることなどが挙げられている。
 しかしそうした一方では、CFCからHFCへの転換が進むのはこれからというCFC固有の事情もあって、冷媒分野や発泡分野におけるHFCの排出量の増加は避けがたいと見られている。このためこの日の会合では、「短期対策の継続・強化に加えてHFC等以外の物質の利用の拡大、HFC等の回収システムの整備、代替物質の工業化のための技術開発などの中長期的な取り組みについても早急に実行に踏み切り成果を上げていく必要がある」との意見もまとめた。
 95年から99年までのHFC等の排出量推移は次の通り。(単位は100万GWPt。GWPtは、二酸化炭素を1としてそれに対する各物質の温室効果の比をはじき出してそれぞれにトン単位の重量を乗じて表したもの)。
 
[HFC]95年=19.8 96年=19.6 97年=19.5 98年=19.0 99年=19.6。
[PFC]95年=11.4 96年=11.6 97年=14.0 98年=12.6 99年=10.1。
[SF6]95年=17.3 96年=17.6 97年=14.3 98年=12.8 99年=9.0。
[合計] 95年=48.5 96年=48.8 97年=47.8 98年=44.4 99年38.7。