| 2000年12月21日 |
| 三菱東京製薬、次世代抗ウイルス薬を米イーライリリーにライセンス供与 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:なし |
三菱東京製薬は21日、米イーライリリーとB型肝炎ウイルス(HBV)感染に対する次世代抗ウイルス薬である「MCC-478(開発番号)」のライセンス契約に19日付で合意、同契約によりイーライリリーに日本を除く全世界での開発および販売権を供与した、と発表した。 DNAウイルスであるHBVに感染すると、肝機能障害や肝硬変、肝細胞がんなどを発症、死に至る場合があるが、現在慢性B型肝炎は、全世界で薬3億5,000万人の患者がいると推定され、全世界の死因の第9位にあげられている。 HBV感染は、安全で効果的なワクチンによる予防法が確立されているが、世界中に多くいるウイルスキャリアーを対象とした抗ウイルス薬による治療法の確立が望まれている。しかし、現在承認されている治療薬はその耐性株出現による効果減弱および副作用などの観点から、必ずしも理想的とはいえず、慢性HBV感染に対する新たな治療薬の開発が必要となっている。MCC-478は、三菱東京製薬が開発した核酸誘導体で、HBVに対し強力で選択的活性を有した新規化合物として、HBV治療の第1次選択薬として期待されており、現在海外でヒトでの第一相臨床試験が実施されている。 今回のライセンス契約について、イーライリリーの感染症部門担当副社長のゲールカッセル氏は、「三菱東京製薬が開発したこの薬剤は、画期的なB型肝炎の治療薬になり得る。また、同社からライセンスを供与されることにより、感染症という重要な疾患分野においてさらに貢献することができる」と語っている。 これに対し三菱東京製薬の戸部昭広創薬本部長は、「この分野は戦略的重点分野とは異なるものの、高い潜在的価値を評価して海外において開発してきており、この分野で経験豊富な海外の有力パートナーを探していた。MCC-478がイーライリリーのスピーディーな開発により、一刻も早く上市され、全世界のB型肝炎患者の治療が飛躍的に向上すること念願している」とコメントした。 |