2012年11月16日
三菱レ、ドイツの炭素繊維ファブリック会社を買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

三菱レイヨンはこのほど、欧州市場で炭素繊維複合材料事業の発展拡大を図るため、ドイツの炭素繊維ファブリック開発・製造会社であるTKインダストリーズ(TK社)の全株式を取得し、100%子会社化したと発表した。

三菱レイヨンは今後、高性能ラージトウをTK社の多軸ファブリックに適用し、自動車用途をはじめ一般産業用途の成形加工に最適な中間基材の開発を加速する。

TK社は2008年の創業。ラージトウを用いた炭素繊維ファブリックの設計、開発に優れた技術・ノウハウを有している。三菱レイヨンとTK社の両社は、昨年7月に稼働を開始した三菱レイヨン大竹事業所の炭素繊維工場(年産能力2700トン)で生産するラージトウを用い、共同で多軸ファブリックの開発を進めてきた。

三菱レイヨンは、今回、RTM工法の基材となる多軸ファブリックの開発に強みを持つTK社がグループに加わったことで、大手自動車メーカーをはじめとするユーザーへの提案力を強化し、欧州のおける炭素繊維複合材料事業の拡大を目指す。