2012年11月22日
製薬27社の第2四半期決算は増収減益、通期で増収益見通し
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本製薬工業協会

日本製薬工業協会は21日、東証一部上場の製薬会社27社の平成25年3月期第2四半期決算の概況を発表した。
それによると売上高は4兆3668億円で前年同期比2.1%の増収となった。薬価改定の影響や特許期間満了に伴う売り上げ減があったものの、海外企業買収による売り上げ増があったため、911億円の増収(増収18社、減収9社)となった。

営業利益は、売上総利益が原価率の上昇に伴い0.3%の微増にとどまり、販売管理費が企業買収に伴う償却費の増加、あるいは研究開発費の3%増加などにより6532億円で同14.4%の減益(増益14社、減益13社)となった。経常利益は6559億円で同14.6%の減益(増益14社、減益13社)。純利益は4488億円で同3.6%の減益(増益16社、減益11社)となった。

一方、3月期通期業績見通しは、売上高が8兆9037億円で2.6%の増収、経常利益が1兆1989億円で同4.3%の減益、純利益が7947億円で同21.7%の増益となる見通しである。売上高は海外での買収企業による売り上げ増加が見込めること、純利益は前期に発生した震災影響や海外子会社の特別損失がないことから、増収増益の見通しである。