2000年12月18日
三菱エンプラ、2004~2005年をめどにPBT6万トンをフル販売へ
GEも一部引き取りの意向/既存2万トンはPETへの転用を検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱化学

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、先頃親会社の三菱化学が四日市に年産6万トンのPBT(ポリブチレンテレフタレート)連続重合設備を建設する方針を明らかにしたが、一部GEプラスチックスの引き取り分も含め、2004~2005年をめどにフル販売を目指す。
 新設する6万トン設備は、連続重合法を採用、既存設備が原料にDMT(ジメチルテレフタレート)を用いるのに対し、PTA(高純度テレフタル酸)を使用するため、原料コストの面でも有利になると見られている。これにともない既存の年産2万トン設備については、今後PET(ポリエチレンテレフタレート)用の設備として使用することを検討していく考え。
 また、この新設計画は、米GEプラスチックスとの共同投資計画として検討されていたが、最終的には三菱化学が単独で建設することになった。ただし、両社は、シンガポールなどを候補とした次期新設計画については、引き続き検討していく方針であり、GEプラスチックスも今回の新設備稼働後は一部を引き取る意向だ。
 このため三菱エンプラでは、早ければ2004年にもフル生産、フル販売を達成できると見ており、今後の拡販活動に注力していく方針。