十倉雅和社長

住友化学の十倉雅和社長は2013年の年頭あいさつで、4月から始まる新中計に「強固な財務基盤の構築」を重要課題として据え、これまでの「次世代事業の育成」、「グローバル経営の深化」とともに、より強力に推進していく方針を明らかにした。

新たな課題として「事業構造改革」を掲げ、事業整理の可能性を追求する。4月から始まる3カ年を「強固な経営基盤ずくりの期間」と位置づけ、高収益基盤の確立に向けた取り組みを推進する。

また、次の100年に向けた理念として“安全の確保とコンプライアンスの徹底”を図る。「安全をすべてに優先させる」、「法令順守や企業倫理を貫く」意識を徹底させる。

現在のような難局下では、「基本に立ち返り、本質を見定め、しっかりとした土台固めを行う」ことが重要だとし、これまで10年の計として取り組んできた「石油化学事業の抜本的競争力の強化」、「ライフサイエンス事業におけるクリティカルマスの確保」、「将来の核となる新規事業の育成」を集大成して、新たな成長を目指さなければならないと説いた。

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