ピッチ系炭素繊維「ダイアリード」

三菱樹脂は16日、ピッチ系炭素繊維「ダイアリード」の次期主力製品として、“剛性と弾性”に優れ、2つのバランスがとれた新グレード（品番：K13312）を開発、今月中旬から本格発売すると発表した。

炭素繊維には、ポリアクリロニトリル（PAN）系と、石油・石炭・コールタールなどの副生品を原料とするピッチ系の2種類があり、物性や用途を異にしている。

ピッチ系は本来、剛性（引張弾性率＝420ギガパスカル）に優れるという特徴を持つが、同社は今回、さらに強度を3,200メガパスカルと、従来品に対して約20％向上させた新グレードを開発した。

固さと引張り強度に優れ、両物性のバランスがとれた。これにより炭素繊維シートとして加工しやすくなった。

すでに一部ユーザーから高いサンプル評価を得ているという。
今後は老朽化した道路や建物、橋などの補強用シートとして本格的に需要拡大に取り組む。エネルギー分野やスポーツ分野にも市場展開していく方針だ。
初年度2億円の売上を目指す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1358383187.pdf

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