2013年01月22日
三菱樹脂、世界最長級 9・2m幅のカーボンロールを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
世界最長級のカーボンロール

三菱樹脂は22日、ピッチ系炭素繊維を使用した世界最長クラスの長さ9.2mのクロムめっきカーボンロールを開発したと発表した。毎分2,000mの高速回転での振れ(動フレ)が0.08ミリ以下と、優れた安定回転性能を発揮する。
フィルムや製紙メーカーなどロールのユーザーには、生産効率の大幅改善につながるとしている。
受注生産方式を採用。初年度売上目標は3億円。

クロムめっきカーボンロールは、エポキシ樹脂に炭素繊維を含浸させてシート状にしたものと、ステンレスロールの2層構造になっている。
このため軽量化や小径化、たわみの低減、振動抑制などに優れる特徴を持つ。
 
今回、ロールの長さを9.2mに幅広化することに成功した。外径が350ミリと小径のため、総重量を約400kgに抑えることに成功した。また、回転速度が毎分2,000mの高速回転時でもロールの振れ(動フレ)が0.08ミリ以下という安定回転性能の高さも実証した。

同社は1月30~2月1日、東京ビッグサイトで開催される「Convertech JAPAN 2013」に実物を展示する。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1358827258.pdf