2013年03月07日
三菱樹脂、ピッチ系炭素繊維の生産効率向上
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂
ピッチ系炭素繊維「ダイアリード」

三菱樹脂は7日、ピッチ系炭素繊維で1束当たりのフィラメント数を従来の2K(2000本)から6K(6000本)へと3倍に増やした新グレードを「ダイアリード」新シリーズとして、4月1日から発売すると発表した。

ピッチ系炭素繊維は、高弾性率や高い熱伝導率、熱膨張がほとんどないなど優れた特徴を持っているが、他の金属材料やポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維に比べて価格が高く市場開拓の上でネックとされてきた。

同社は今回、1束のフィラメント数を増加させることで生産効率が高まり、製造コストの大幅低減に成功した。
フィラメントの太さなどは従来と変わらず、1束当たりのサイズ(直径)が大きくなった。

これまでは人工衛星に搭載される電子機器類に多く使用されてきたが、コストの低下によって航空機の電子機器材やLED部材、自動車部材などの新しい分野に用途を拡大したいとしている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1362624385.pdf