2013年06月27日
三菱樹脂子会社、防錆・防食塗装の新工法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂インフラテック

三菱樹脂インフラテック(本社:東京都中央区、佐々木真人社長)は27日、変性エポキシ樹脂とアクリルゴム、ウレタン樹脂の3層で構成する防錆・防食塗装の新工法「MYプロテクト SG工法」を開発、7月から海岸地域の工場や鉄筋構造物などの補修向けに販売開始すると発表した。

同社は1998年からアクリルゴムを主材料とした塗膜防水工法「MYルーファー」を展開してきたが、今回、東大建築材料研究室(野口貴文准教授)と共同で、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで、さらに耐久性に優れ、長期使用が見込める塗装工法を開発した。

まず、変性エポキシ樹脂をベースに顔料等を配合した「防錆コートFe」を塗り、次に水分侵入を防ぐアクリルゴム塗装膜「BBコート」、最後にこれらを保護するため、耐候性に優れたウレタン樹脂を上塗りする。

中間層にアクリルゴムを使用する塗装方法は日本初。これによって水分を遮断し、防錆効果を高める。

今後、塩害被害を受けやすい海岸地域の工場の設備機器や屋根、鉄橋などの鉄筋構造物を対象広くに市場展開する。

初年度1億円、5年後には10億-30億円の販売を見込む。